仕事は見て盗む 言葉とは曖昧である
美容師1年生のみなさん、今日もお仕事お疲れ様です。
仕事は見て盗むって時代遅れ?
いやいや、そんなことは無いはず。
InstagramやTikTokやYouTubeでメイクだってファッションだって料理だって掃除だって目で見て吸収していることは沢山ありますよね。
「言葉は曖昧」であると知って、行動を言葉で表現するのは難しいと理解すると、
「仕事は見て盗む」のがいい理由がスーッと理解できるのではないでしょうか。
どこを見るかも大切
美容師は技術職ですから言葉だけで技術を習得することは難しいので、講習会なども言葉で説明しながら実践しつつという感じで行われると思います。
初めてする技術も先輩が言葉で説明しながらやって見せてくれて、練習中も、ここはこう、あれはこうとやり方を教えてくれるでしょう。
簡単なことでしたら数回練習すればできるようになる事もありますが、技術の大半が、そうはいかないことの方が多いのでは無いでしょうか。
シャンプーのネープ洗うの苦手なんですよね。耳の裏の方まで上手く洗えないんです。どうしたらいいですか?(身長150cm)
私はここに立って、腕はこうやって動かしてるよ(身長180cm)
私はここに立って、腕だけじゃなくて体を結構捻ってるかも(身長153cm)
上の会話からすれば、参考にするのは身長が自分と近いスタイリストでしょう。
しかしこの会話は、あなたが練習して上手くできない、なんでだろうと疑問に思って質問したから答えてくれたこと。
聞くより先に「なぜ」「どうして」を自分で考えて観察してみましょう。
そして手先だけでなく、体全体を見てみましょう。
いくら教えるのが上手な先輩でも身長や体格が違えば、方法も変わります。
身体的な違いだけではありません。
右利き、左利きもそうですが、やりやすい、やりにくいがその人の個人差によって全て変わってくるのです。
上での会話のように、技術をする上で立つ位置も大切です。
立つ位置だけでなく、肘の角度、目線なども全て含めて観察してみましょう。
少し離れた場所から全体を見ると、体の使い方やスピード感なども全て参考になりまよ。
聞く前にまずはやってみることが大切です。これもやってみた、あれもやってみたでもやっぱりうまくいかないって時は質問しましょう。
自分で考える力は大切です。
聞く人によって答えが違う問題
仕事には何通りもの方法があります。
大きな括りで言えば一つのことでも、個人によって言い方も違えば理解も違い、言葉の受け取り方も違い、やってることと言ってることが違う場合もあります。
これがいわゆる
聞く人によって答えが違う
ということになるのです。
問題です。大問題です。(ちょっとした事件です)
〇〇さんは1って言ってたのに、△△さんには2って言われました。でも○○さんが2をしてる時もあるし。何が正解かわりません…(悩み)
1の時もあるし、2の時もあるんだよ。どっちをするかは、人やその時によって違うから周りをよく見て何がいいか判断したらいいね。
基本の中にも方法はたくさんあります。
1〜10までの流れがあるとすれば、1〜10まで順番に行う事もあるでしょう。
1、3、5、6、9、10と進むかもしれませんし、順番が逆になることもあるでしょう。
それはその時の状況によって変わるのです。
人に寄って答えが変わるし、同じ人でも答えは変わるのです。
全て正解だけど、その時その時で正解が変わるのが正解です。
言葉は難しい
言葉は、発する側も、受け取る側もプラス思考が大切になります。
言葉は、発する側は、自分の言葉で話します。
受け取る側はその言葉に、発する側と同じ感情や違う感情を持ちます。
言葉とはとても曖昧なのです。
人によて受け取り方が違う時があるのです。
言葉はその人の癖がでます。
スタイリストの癖、先輩の癖、同期の癖を分かるようになると仕事もスムーズに進みますね。
考えすぎて動けなくなってしまう時もあるでしょう。しかしトライ&エラーです。
失敗を恐れず諦めず相手を理解していきましょう。
さいごに
言葉が曖昧なように、その言葉を発する人間は大半が曖昧な生き物だと思うのです。
相手に求めるより、あなたが理解するように努めましょう。
美容師の仕事は、時代の流行をいちはやくキャッチし、目で盗んだものを形にしていく作業の繰り返しです。
トライ&エラーを繰り返し、自分のものにしていき、お客様に最高の技術を提供するのが仕事なのです。
仕事は見て盗む。良い技術はどんどん盗んで真似して自分のものにしていきましょう。