先輩に先にほうきを取られる 合図を見逃さない
美容師1年生のみなさん、今日もお疲れ様です。
入社したばかりで、まだできる仕事が少ない新人美容師アシスタントの皆さんには
こんな経験はありませんか?
『先輩に先にほうきを取られる』
美容師あるあるではないでしようか。
美容師あるある
なぜ先輩はあなたに掃除だよと言わないで、先にほうきを取るのでしょうか。
掃除だよって言ってくれればいいのに。
あなたは「言ってくれればいいのに」と思いますよね。
先輩がほうきを先に取った時に、先輩がほうきを取ったことに気付いた後輩は
「変わります」と言って掃除をする流れになると思います。
掃除変わります!
お願いね。
掃除変わります!
遅い!
掃除変わります!
大丈夫。
掃除変わります!
無言…
「お願いね」と言って後輩に変わる先輩。
「遅い」と言って後輩に変わる先輩。
「大丈夫」と言ってそのまま掃除をする先輩。
「無言」のまま掃除をする先輩。
その裏に隠れているのは
言われる前に動けよ
「言われる前に動けよ」なのです。
フロアで最初にできる仕事
カットが終わったら床を掃除するという行為は、新人美容師アシスタントでも、フロアでできる最初の仕事かもしれません。
美容室での床掃除は誰がやってもいいのですが、基本はお客様に接していない中で、一番下のアシスタントがする仕事です。
ヘルプなどの他の仕事についていて、手の空いているスタッフがいれば例外ですが、基本はお客様に接していない中で、一番下のアシスタントの仕事です。
大事なので2回言いました!
唯一、自分から進んで行える仕事である床を掃除するという行為が、なぜ出来ないのでしょうか。
それは床掃除が出来ないのではなく
「最善のタイミングで床を掃除できていない」なのです。
カットが終われば、シャンプーをするかもしれない。
カットが終われば、パーマやカラーをするかもしれない。
セット面で次の施術に入る前には床を掃除して綺麗にしなければいけません。
次の施術が始まってからでは、スタイリストの邪魔になってしまいますし、案外滑って危険なのです。
そのためには最善のタイミングでスマートに床を掃除しなければいけないのです。
合図を見逃さない
では、なぜ先にほうきを先輩に取られてしまうのでしょうか。
先輩は合図を見逃さないからです。
合図とはスタイリストが出す合図です。
この場合はスタッフに向けて床を履いてという直接な指示を出すのではなく、間接的に合図を送っているのです。
床を掃除するときは、カットが終わるよ、終わったよ、という合図です。
その合図を先輩はいち早く察知しているのです。
その合図とは
お客様にスタイルの確認をしているとき
手鏡を持ってバックスタイルを見せているとき
お客様に次は〇〇していきますねの声がけをしているとき
カットクロスの肩についた髪の毛を手で払うときのサッサッという音がしたとき
カットクロスのマジックテープを外すビリビリッという音がしたとき
など
新人美容師アシスタントには経験が少なく、合図を受け取ることは難しいので、経験の多い先輩に先にほうきを取られてしまうのです。
最初は「ヤバい先輩に先を越された、また怒られる」という恐怖心から、また同じ失敗をしないようにと思うでしょう。
そう思うと先輩の動きを感じ取れるようになり、その次には先輩がいつ動くのかが解るようになります。
そして先輩がいつ動くのかが、スタイリストの出す合図なのです。
スタイリストが□□した時に先輩が動いたとゆうことは
スタイリストが□□した時に自分が動けばいいのです。
まとめ
あなたからすれば「掃除だよと言ってくれればいいのに」と思うでしょう。
ですが美容師は先を読んでする仕事なので、言われて動くような仕事は早く卒業しなければいけません。
美容室にはたくさんの合図が転がっています。
「先輩の仕事を全部奪ってやる」くらいの気持ちでいきましょう!